アッシュール(カラット・シェルカット)

 

     
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アッシュール(カラット・シェルカット)


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イラク共和国の文化遺産「アッシュール」は、現在のイラクでは「カラット・シェルカット」にあたり、首都バクダットから北に約300kmに位置しています。

アッシュールは、古代国家アッシリアの首都として栄えましたが、アッシュールナシルパル2世によって、カルフ(ニムルド)に首都が移されました。

その後のアッシュールは、イシュタル(愛と戦の女神)とアッシュールの神殿とともに、アッシリアの宗教の拠点として重要な役割をはたすほか、交易の基地としても、繁栄を続けたのです。

チグリス川西岸にある都市であり、メソポタミア文明の中期から後期にかけて繁栄をみせた「アッシュール」には、メソポタミア文明の中でも特異な点があります。

それは、「神の名・アッシュール、都市名・アッシュール、地域名・アッシュール」が、すべて同一の名前であることです。

3者は、粘土板文書の限定符(文字に付け加えて同音異義を区別する記号)によって区別されていますが、メソポタミア文明の他の都市にはみられない特徴です。

アッシュールは、2003年に世界遺産として登録されましたが、一方で、チグリス川の大規模ダム開発計画のために、水没の危機にさらされていて、危機遺産(災害や開発などによえう、存続が危ぶまれる世界遺産)にも登録されています。

今のところ、ダム計画は中断されていますが、消滅してしまった文明や文化を後世まで伝える貴重な遺産ですので、今後の保護が期待されるところです。

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