「ニュージーランド亜南極諸島」は、1998年、ユネスコ世界遺産(自然遺産)に登録されました。
「ニュージーランド亜南極諸島」とは、ニュージーランドから南へ約200km離れたところにある「オークランド諸島、スネアーズ諸島、キャンベル島、アンティポデス諸島、バウンティ諸島」からなる5つの諸島で、この地にしか生息していない鳥類、植物、昆虫などを見ることができる貴重な地域となっています。
スネアーズ諸島の近海は、太平洋からの暖流と、南極からの寒流とがぶつかり合う地点となっているため、しょっちゅう暴風雨におそわれる不安定な天候が続いています。
また、暖流と寒流がぶつかり合うことによってプランクトンが大量発生し、そのプランクトンをエサにする魚たちがたくさん集まってきます。
このようにして集まった魚が豊富な栄養源となることから、この地は、鳥たちにとって格好の繁殖地となっていて、特に、森の中の巣まで何時間もかけて歩くスネアーズペンギン、足に大きな水かきのあるニュージーランドアホウドリ、土中に巣を作って子育てをするミズナギドリなどが有名です。
「ニュージーランド亜南極諸島」では、126種の鳥類が確認されていて、その内、海鳥は40種にもおよびます。
大海の孤島であるため、個体数も非常に多く、特にスネアーズ島は、約600万羽ものハイイロミズナギドリが営巣していることで知られています。
鳥類のほかにも、アシカ、アザラシなどの海生哺乳類も数多く生息している「ニュージーランド亜南極諸島」は、自然の宝庫として、また、動植物の進化に関する例をしめす重要な例として、自然遺産に認定されたのです。